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新卒デザイナーの一年 名刺デザインリニューアルの道のり

デザイン

名刺デザインリニューアルの道のり

こんにちは、2019年4月に新卒入社したUXデザイン推進室所属のデザイナーMです。インディバルに入社し、早いものでまる一年がたちました。
今回は、私がインディバルに入社してからの一年間で行った業務の一つをご紹介したいと思います。
「インディバルの新卒社員は一年目でどんなことしてるの?」という方の参考になれば幸いです。

ビジネスツール作成の経緯

2020年1月、インディバルは芝公園から神保町へオフィスを移転しました。
移転に合わせて名刺や封筒などのビジネスツールを一新することになったので、そのリニューアルデザインを私が担当することになりました。

ビジネスツール制作の話を頂いたのは入社した4月の上長との1on1でした。
インディバルでは月に一度、所属部署の上長との1on1が行われます。1on1の中で自分が挑戦したいことや伸ばしたいところ、悩みなどを相談しながら、これからどんな仕事をしていくのか相談することができます。
1on1の中で、今興味があってやってみたいことはなんですかと聞かれた際に、会社のブランディングに興味がありますとお話しました。当時は来年オフィスを移転するといタイミングだったので、新しいビジネスツールを担当させてもらえることになりました。

新卒がいきなり会社のビジネスツールを作るというのは、そう簡単なものではありませんでした。
まず、4月時点で私は会社全体がどういう雰囲気なのか、どんな会社を目指していくのかなどもふわっとしかわかっていませんでした。そもそも紙媒体のデザインを大学でもあまり学んでこなかったので、たくさん勉強して情報をインプットしながら、アウトプットの制作物を作っていくという流れで作業を行っていきました。

今回は主に、名刺のデザインの工程をご紹介したいと思います。
 

1.リニューアルの目的を明確にする

現状のビジネスツールが持つ課題を見つける作業からはじめました。
現状の課題

以上が今回のデザインリニューアルの課題となり、この課題を解決することが目標になります。
この中でいちばん大切なのは、1つ目の「会社の理念や社風を、社内・社外に伝える。」です。

2.会社の理念・ビジョンを知り、デザインに取り入れる。

1つ目の課題「会社の理念やビジョンをデザインに取り入れる」を解決するためには、会社の理念を理解することが必要です。
インディバルの会社理念は下記のとおりです。
会社理念

「個人の価値を高める」という言葉は、インディバルを表す言葉といって良いものだと思います。この言葉をうまく表せるようなビジネスツールのデザインを目指すことにしました。
他にも「真・善・美」や「日々成長すると決める」という言葉も社内でよく聞きます。これらは社内向けの理念に当たるので、今回のリブランディングには含まれていませんが、心の隅におきながらデザインはしています。

3.社内の意見を取り入れる

ビジネスツールはデザイナーが制作しますが、実際のところ名刺や封筒を多く使用するのは営業等他の職種の方々です。なかなか他の職種の方の意見を聞く機会はなく、意見を知りたかったので全社宛にアンケート調査の依頼を行いました。
質問内容は以下のようなものです。

・インディバルのイメージについて
自由、親しみやすい、個性的、温かいというイメージの得票数が多かったです。
・どのようなビジネスツールを使いたいですか
使いやすい、わかりやすい、おしゃれなビジネスツールが良いという意見が多かったです。
・名刺について:「横型」「縦型」どちらが良いと思いますか
こちらは横型のほうが良いという意見が多かったです。特に営業の方からは名刺交換の際に縦型だと渡しにくい、渡しやすいなどの意見がありました。縦型がいいという人の意見は、個性的、かっこいいというからという意見が多かったです。
旧名刺デザイン
これまでの名刺は縦型でした。私は普段名刺を使わないので「縦型名刺ってIT企業っぽくてかっこいいな」ぐらいにしか思っていませんでしたが、日本の名刺はやはり横型が一般的なんですね。これはアンケートをしないとわからなかったことだったと思います。
これらのアンケートを踏まえ、名詞の形は横型、そして表面部分はなるべく見えやすいデザインにするというテーマにしました。

4.デザインのテーマを決める

1.2.3で行ってきたインプットを、アウトプットしていきます。
全体テーマ
上記のことを踏まえ、「柔らかすぎず、硬すぎず」という大きなテーマを決めて取り掛かりました。
デザインテーマ
柔らかすぎると会社としての信頼を損なう、しかし硬すぎても社風にあわないということだったので、その中間の印象を目指しました。具体的にはフォントは角ゴシックを使う、模様は角が少し丸待ったものを使うなどです。

作成した名刺デザインがこちらです。
名刺裏
名刺表
表面のデザインは営業の際に信頼を損なわないデザイン、裏面はインディバルのイメージを表現できる今までとは違う個性的なデザインにするため、パターンを使ったデザインを作成しました。
模様には会社ロゴindivalの中の「i」をそのまま使用しています。「I」は私、自分という意味がありなんとなく人が立っているようにも見えます。この「I」でひとりひとり、個々を大切にする自由な社風を表現。
模様については重なりやつながり、助け合いを感じさせるような「I」を重ねていくようなパターンにして、個人としても会社全体としても相互に高めあっていくことを表現しました。

最初に提出したデザインではパターンなどは使わず、シンプルイズベスト!なデザインを制作していましたが、上長から「なんか普通なのは飽きない?もっと遊んでほしい…」という難しいアドバイスを頂き、最終デザインが出来ました。パターンを作るという案までたどり着くのに一ヶ月ぐらいかかってしまいましたが、このアドバイスのおかげでオリジナリティのあるビジネスツールになったと感じます。とても感謝しています。

今回は紙質にもこだわりました。紙の品質に安っぽく見えるなどの不満があったので(主にデザイナーの意見ですが)新しい名刺ではヴァンヌーボvを使用しています。ヴァンヌーボは手触りに高級感があり、温かみがある風合いが特徴の人気のある紙です。名刺といえばこれ!と名高い紙なだけ合って、普通紙に印刷するのと比べ高級感が違います。

5.発注!

これまでの作業を上長からOKをもらい、社長チェックを通過したあとは発注の作業に入ります。社員約130名が使用するものなので、名刺発注システムを使用しています。
発注を行うのは総務の方が担当になるので、発注の際にレイアウトの崩れが起こらないように調整、特別な資格を持っている社員専用にデザインを調整などの作業がありました。

こうしてすべての作業が終わり、1月の移転に合わせビジネスツールの利用も開始されました!移転当時は新卒採用サイトを作ることに熱中していたので、気づいたら自分の作ったビジネスツールに変わっている。という感覚でした。ようやくという気持ちもありますが、自分の作ったものが社外でも使われていると思うと少し怖いという気持ちもあります。

おわりに

インディバルのデザイナーの中でも、個人個人で得意なこと、興味のあること、伸ばしたい部分は様々です。UIデザインを極めたい人や、コーディングを極めたいという人もいると思います。
私の場合はブランディング関連に興味があったのでこういう仕事を一年目でやってみる機会をいただきました。
興味のあることを言えば、それに関する仕事を多く任せてもらえる機会が多いです。一年目だからといって、遠慮してやりたいことを言わないより、こんなことをやりたいという一本筋の通ったものを持っている人にとって、インディバルは働きやすい場所だとこの一年を通じて感じました。

最後までお読みいただきありがとうございました!

執筆者プロフィール

2019年に新卒入社したデザイナーです。
外出自粛期間に宝の持ち腐れ状態だったipad proで絵を描いたりしています。おすすめアプリはコンセプト、Procreate、Clip Studioあたりです。